ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決済型) Bコース(為替ヘッジなし)は、ゆうちょなどでも購入できる投資信託の一つです。
海外REITとして純資産額が高く、2017年の「R&Iファンド大賞2017」において優秀ファンド賞を受賞しています。
ちなみに、為替ヘッジがあるものは「Aコース」と呼ばれ、販売会社によってはスイッチング(AコースとBコースの乗り換え)が可能です。
ただし、当サイトの結論としてはおすすめはしません。
この商品は長期的な運用で成果がでてくる投信商品ですが、その目線に立つとこれよりももっと良い商品は存在します。
おすすめしない理由を1つずつ後紹介しましょう。
1. 基準価格が下落傾向にある
1年前に4,000円台の基準価格だったものが、2018年2月に入ってから3,000円を下回っています。
投資信託を選ぶ際には基準価格が右肩上がりかどうかを見て行きますが、この投信商品は下落傾向になっています。
その背景には、この投信商品の投資先のほとんどが海外REIT、しかもアメリカ合衆国にほぼ一極集中しています。
加えて、この投信商品はアクティブファンドという、ベンチーマークをこえる運用を目指す商品です。
リターンもそれなりに大きくなりますが、その分だけリスクも増えていきます。
世界情勢が不安定のなかで海外向けのアクティブファンド、さらに為替ヘッジがされないとなると、私たち投資家側からすれば高いリスクを許容していることと変わりありません。
「どうしても・・・」というのであれば、せめて為替ヘッジがされるAコースを選んだ方がいいでしょう。
2. 毎月決算型の投信商品である
日本国内の投信商品では、毎月決算型が非常に人気となっています。
その理由としては、「毎月決まったお金が入ってきて、運用している感じがする」からです。
ただ、このダイワ・US-REIT・オープン(毎月決済型)で毎月分配される金額はわずか60円。
1年間運用したとしても、60円×12=たった720円です。
また、日本の税法上、分配金の20.315%は税金として引かれてしまうため、実質573円にしか手元に残りません。
この税金として引かれてしまう金額は、本来であれば再投資として回せた金額です。
この理由から、毎月分配型の投信商品は当サイトではおすすめをしておりません。
3. 5年以上の長期保有を前提としている
投信商品の基本は長期保有です。
数か月、1年単位で大きなリターンを得られる可能性のある商品もたくさんありますが、新興国向けであったり、為替ヘッジがなされないなどそれ相応のリスクを背負います。
今回のダイワ・US-REIT・オープン(毎月決済型)を長期で保有しようとすると、前述した毎月決算型がネックとなり、トータルでの利回りが低くなってしまいます。
それだけでなく、短期的な目線で考えると、購入手数料(今回は3.24%)や信託報酬(1.64%)などの運用コストでマイナスになってしまいます。
自分に合った長期保有商品を見つけるのが最適といえます。
短期・長期どちらにも向かない投信商品のためおすすめしない
ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決済型) Bコース(為替ヘッジなし)をおすすめしない理由をお話いたしました。
短期的な目線でみるとリターンの割りにリスクが大きく、長期的な目線でみると毎月の運用コストがネックとなってきます。
どちらの立場にたっても中途半端な立ち位置でしかないため、別の商品に投資するのがおすすめといえます。
▼この投資信託商品の基本情報
名称 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型) Bコース(為替ヘッジなし) |
対象 | 海外REIT |
地域 | 海外 |
利回り | 3.50% |
総資産額 | 6,100億円 |
基準価額 | 3,185円(1万口あたり) |
信託報酬 | 1.52%(税別) |
為替ヘッジ | なし |
※情報は2018年1月末時点です。 |