不況が続く昨今では会社員の給料だけではゆとりのある生活が出来ず副業を考える人も多いですよね。
コンビニや書店の雑誌コーナーにも副業に関する情報誌がたくさん並んでいたりします。
その中はFXや不動産投資、先物取引など様々な投資で稼ぐ方法が紹介されていたりしますが私は会社員が投資をするなら投資信託が最も適していると思っています。
その理由としてはやはり運用の大半を人に任せられるという点です。
忙しい会社員に短期取引に向いていない
会社員向けの副業雑誌ではFXや先物取引といった投資?が選ばれやすいようで、よく取り上げられていますがそれらは主に短期取引によるキャピタルゲイン(売買益)の積み重ねで利益を得る手法の投資です。
それらの短期取引を行う人、特に安定的に利益を出している専業デイトレーダーなどは1時間に何度も取引するくらい数をこなし利益を出しています。
しかし日常的に会社で勤務するサラリーマンは1日に何度も取引する超短期取引(スキャルピングと呼ばれる)をすることは通常できません。
そのため多くの会社員は1日に数回、または1か月に数回程度の中短期取引をしていることが多いと思います。
しかし株や為替取引で安定的に売買益を得ようとすれば売るタイミング、買うタイミングがとても重要で、働いている間に取引が出来ないのはかなり不利です。
もちろん会社員でも株やFXで収益を上げている人はたくさんいるので儲からないとかダメだとかは言いませんが売るべきタイミング、買うべきタイミングに仕事のせいで「売れない」、「買えない」が出来ないのはキツイですよね。
そもそも副業を禁止しているところも
公務員はもちろんですが一般企業でもまだまだ副業を禁止している会社は多いです。
不動産投資や投資信託であれば資産運用の範囲となるので副業とされることはほとんどありませんが(公務員でも認められている)、中短期の株取引やFXは副業とみなされる可能性が高いです。
参考記事:サラリーマンでも投資は出来る?!投資信託は副業になるのか
特に初心者は長期投資から始めよう
もうすでに投資して投資歴○年と経験があれば別ですが、特にまだ投資をしたことなくてこれから始めるという人はおそらくその投資先の価格が気になって仕方なくなると思います。
買った時より価格が上がっているか、下がっているか、上がっていれば問題ありませんが下がり調子になってしまうと、
「もう売って損切りした方がいいかな~」とか、
「上がるのを待った方がいいかな~」とか、
「これは一時的かも、でもどうだろう…」
等と一度考えるようになるともう本業の仕事に一切集中できなくなります。
なので特に投資初心者のうちは価格の上下をあまり気にしなくて済む長期投資から始めることをお勧めします。
長期投資でお勧めは投資信託
投資信託は5年、10年続いているファンド(投資信託)も少なくなく長期投資に向いている投資手法であると言えます。
もちろん中には償還日(ファンドの終了日)が決まっていて長期投資にあまり向かないものもありますが、期間が無期限になっている追加型(いつでも購入して始められるタイプ)の投資信託は今後数十年運用していくことを見越しているので長期投資に非常に向いています。
もう一つ長期投資に向いている投資といえば不動産投資が思い浮かびますが、こちらはある程度まとまった資金が必要で物件選びも難しく初心者には少しハードルが高いと思います。
投資信託の場合最低投資額は数百円から始められますし、半分専門家に任せっきりで投資ができるので初心者でも気軽に始めることができます。
といってもほったらかしは危険
投資信託は資産運用を専門家に任せて投資ができるのでよく、
「ほったらかしで資産3000万円!」
のようなことが雑誌や書籍等で書かれていたりしますが人生そう甘くはありません。
ほったらかしで資産が増えるなら貧乏人なんていませんし失敗する人もいません。なのでここまで「半分任せっきりでできる」という表現をしてきました。
確かに投資信託は運用を専門家(ファンドマネージャー)に任せられるので私達は投資信託を購入するだけでOKです。
しかし国内で販売されている投資信託は5000種類以上とも言われ、その中で着実に利益を出している買っても良い投信は1%以下と専門家や評論家達は言っています。
そしてその1%の投資信託を購入している人は投資信託を購入している人のうち1%もいないでしょう。
つまり銀行員が進めてきた投資信託を買ってそのままほったらかしにして資産が増える可能性は1%もないわけです。
また、一度安全だと思う投資信託を購入してもその投信がいつまでも安定的に収益を上げるとは限りません。
株やFXのようにシビアに値動きを気にする必要はありませんがやはりある程度値動き、市場の動向に注意しておかないと売り時を見過ごしてしまう可能性が高いです。
まずは最低限の知識を付けよう
投資信託には投資信託の重要な専門用語、「基準価額」、「純資産総額」、「分配金」等があり、それらの意味や性質を理解せずに購入するのは危険です。
ちなみに銀行で投資信託を購入している人はこれらの性質を一切理解していない人がほとんどで、
「基準価額が下がっているのでお勧めです」
等のような営業トークで買ってしまっていたりします。
ちなみに投資信託の基準価額が下がっていること自体に良い点は一つもありません。
参考記事:基準価額が下がっている投資信託を買ってはいけない理由
投資信託は確かに投資初心者に向いている投資であると言えますが、ゆえに投資のことを何も理解していない人が購入することが多く、何も調べず購入して大きな損失を出してしまうケースも多々あります。
簡単に儲かる投資は存在しない
株でもFXでも不動産でも投資信託でも、投資をするなら必ず元本を割るリスクが生じます。
特に何も知らない初心者が簡単に儲かるものではありません。
それは初心者に向いていると言われる投資信託でも同じことが言えます。
しかし投資信託は少額投資、長期投資、積立投資ができるため性質上投資初心者、サラリーマン投資家に向いている投資であると言えます。
投資信託は初心者にもお勧めの投資手法であると言えますが、何も分からず金融商品を買いに来る人は販売者からすれば完全に良いカモなので投資信託を買う際は購入する前に自分で知識を付けて自分の判断で購入するようにしましょう。