投資信託は全国の銀行(都市銀行や地銀、ゆうちょ銀行等)や証券会社等で購入することが可能です。
が、手数料を考慮すると実店舗で購入するよりもネット証券会社で購入する方が圧倒的にお得です。
参考記事:投資信託を購入するなら銀行、証券会社、ネットのどれがおすすめか
ネット証券会社も様々な種類がありますが、現状では特に国内株や投資信託を中心とするなら下記の2社のどちらか、または両方あれば十分です。
SBI証券と楽天証券で十分
ネット証券会社はたくさんありますが、投資初心者が投資信託の購入を目的に口座開設する場合はこの2社のどちらか、または両方で十分です。
SBI証券と楽天証券はネット証券会社の2トップで、投資信託に限ればこの2社で買えないものはそのほとんどが他の証券会社でも買うことはできません。
SBI証券
SBI証券は国内利用者No.1のネット証券会社です。
常に業界最高水準のサービスを提供していて、他社が有利なサービスを打ち出すと即座により有利なサービスを提供する事で知られています。
また、SBI証券で購入できる投資信託は業界最高水準の2636本用意されています。一般的に売り出されている投資信託で購入できないものは無いと言えます。
そして、投資信託の保有額に対して0.1%の現金に換えられるポイントが毎月提供されるので、投資信託を保有する際に必要な手数料をポイントで補い、実質割引価格で投資信託を保有する事ができます。
(※一部の投資信託は対象外です。)
常に業界をリードし続ける業界最高水準のサービスと豊富な投資信託の取り扱い本数から、SBI証券は個人投資家にとって有力なネット証券会社です。
楽天証券
ネット証券としては後発ながらSBI証券の有力なライバルとなっているのが楽天証券です。ネット証券業者はこの2強が圧倒的なシェアを誇っています。
楽天証券のサービス内容は完全にSBI証券を意識しており、今の国内ネット証券会社はSBI証券と楽天証券がお互いに切磋琢磨してサービスを競い合っている状態です。
楽天証券で購入できる投資信託は2279本で、こちらも業界最高水準です。
また、楽天証券では投資信託を保有する事で楽天ポイントが毎月提供されます。
その為、SBI証券と同じ様に実質割引価格で投資信託を保有できます。
ただ、楽天証券の方が10万円毎に4ポイントの提供なので提供率は劣ります。
しかし、こちらは全ての投資信託にポイントが付きますので投資する投資信託によっては楽天証券で保有した方がお得になる物もあります。
また、楽天証券を利用することで、楽天銀行や楽天市場などのグループ内の他のサービスが優遇されるので、楽天のサービスを利用されている方にはSBI証券よりも楽天証券をお勧めします。
どちらが良いか?
SBI証券、楽天証券どちらを選んでも業界最高水準の良いサービスを受けられますので優劣を決めることは難しいのですが・・・
投資信託に投資するという観点から見ると、ノーロードの低コスト投資信託はSBI証券ではポイント対象外になってきているので、これらの分野に投資をするのなら全ての投資信託にポイントが提供される楽天証券の方が良いでしょう。
※ノーロード投資信託とは買い付けに手数料が掛からない投資信託のことです。
直販型は直接申し込みをしよう
投資信託の中には運用会社が直接販売を行う直販型という販売方式を採っている会社もあります。
参考記事:直販型の投資信託は買いなのか。
これらの直販型の投資信託はSBI証券や楽天証券などの証券会社からは購入することができず、運用会社に直接申し込んで口座を作り投資を行います。
投資する為に、個別に申し込みを行い手続きを行わなければならないので手間は掛かるのですが、直販型の投資信託は運用会社と投資家の距離が近いので、密な情報配信が行われ運用の透明性が高くなる」や「市場の暴落時にも暴落の解説や今後の展望が丁寧に説明されるので安心感がある」といったメリットがあり根強い人気があります。
そして、直販型投資信託の中でも、特にセゾン投信のセゾン・グローバル・バランスファンドとレオスキャピタルワークスのひふみ投信は、その運用姿勢と投資戦略が認められ個人投資家から高い信頼を得ています。
セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド(セゾン投信)
2007年3月に基準価額10,000円から運用を始め2016年9月には基準価額12,140円に成長、真摯で親切丁寧な運用姿勢と株式50:債権50の安定感抜群のポートフォリオに人気が集まり、2016年には運用資産1100億円を突破、今では日本有数の投資信託です。
- 設定来リターン:21.4%
- 年率平均リターン:約2.4%
- 設定来騰落率約:21%
- 信託報酬:0.69%±0.03%
セゾン・グローバル・バランスファンドのポートフォリオ(資産配分)は、世界中の株式インデックスを組み合わせた分散株式50%と債権50%を組み合わせたポートフォリオなので暴落時にも値下がりは限定的で基準価額が安定しており、それでいて銀行よりも利回りが良いので人気があります。
参考記事:セゾン投信のセゾン バンガード・グローバルバランスファンドは買いなのか
ひふみ投信
2008年9月に基準価額10,000円から運用を始め2016年9月には33,000に大きく成長、ひふみ投信の成長株式に投資する守りながら攻める投資方針が功を奏しています。
そして、高い投資リターンときめ細かい運用報告姿勢が評価され、運用資産も順調に増加しており2016年には運用資産が2,000億円を突破、日本を代表するアクティブファンド型投資信託です。
- 設定来リターン:229.4%
- 年率平均リターン:約28.6%
- 設定来騰落率:約60%
- 信託報酬:1.0584%
ひふみ投信はアクティブファンドの中で最低クラスの信託報酬であり、更にリターンも目を見張るものがあります。設定来のリターンは200%を超えていますから2008年9月から保有し続けている人は倍以上の資産となっている計算となります。
比較的低コストで高いパフォーマンスを実現しているのでアクティブファンドに投資するのなら、ひふみ投信は有力な投資候補になります。
但し、ひふみ投信は株式100%のポートフォリオの為リスクは高いということは認識おいた方が良いでしょう。
ひふみ投信の直買いのメリット
実はひふみ投信を運用するレオスキャピタルワークスは、直販型投資信託のひふみ投信と、委託販売型のひふみレオスの2つの投資信託を用意しています。
この2つの投資信託は、中身は全く同じで入り口だけが違います。
直販型投資信託のひふみ投信は、運用会社に口座を作り投資します。
委託販売型投資信託のひふみレオスは、SBI証券や楽天証券などの証券会社から投資します。
それなら手間がかからない委託販売型のひふみレオスの方が良いのでは?と思うかもしれませんが、実は直販型のひふみ投信には資産形成応援団という保有年数に応じて信託報酬を割引する制度があります。
具体的には、5年保有すると信託報酬が0.2%割引、10年保有すると信託報酬が0.4%割引になり、割引分が自動的に再投資に回されます。
この制度を利用すればお得に投資を続ける事が出来ます。
その為、ひふみ投信かひふみレオスのどちらかに投資するのなら、直販型投資信託のひふみ投資に投資される事をお勧めします。
参考記事:安定的に資産を伸ばしているひふみ投信は買うべき投資信託なのか
まとめ
本サイトは投資信託の専門サイトなので投資信託に重点を置いて解説してきましたが、株や債券、リート等他の金融商品を購入する時もやはりSBI証券と楽天証券は取り扱っている商品が多くお勧めです。
とりあえず投資信託を購入したいというならどちらか一方口座を保有していれば問題ありません。
まだどちらも開設していない人はいずれかを開設してみましょう。
開設方法は下記ページで開設しています。参考にしてみてください。