一言に投資と言っても投資不動産投資や株式投資等様々ですが、何にしても20代の若いうちから少しずつ投資をしていくことは必須であると考えます。

とは言っても不動産投資にしても株式投資にしてもとてもお金が掛かりそうだからそんな余裕ないし、貯金もない。

と考えるのが普通だと思います。

私も以前はそう思っていました。

しかし証券取引所の調査によると、現在個人株主数は2014年の段階で4,500万人以上というデータがあり、実に3人に1人が何らかの形で株を保有している計算になります。

もちろんこの中には会社員で自社の株を所有しているだけの人も多いわけですが、インターネット取引の有残高口座数に絞っても実に1,400万人以上となっています。

参考資料:2014年度株式分布状況調査の調査結果について

世の中にはこれだけネットで株取引をしている人がいるわけなんですね。

不動産投資に関してははやはりハードルが高いためか、2012年の段階で110約万人程度となっています。不動産投資をするには物件が必要なのでどうしてもまとまった資金がないと難しいです。

参考資料:みずほ信託銀行不動産マーケットレポート『図表3 一人当り不動産所得申告額の推移』

実際に投資をしている人はやはり30代以上の割合が多いようですが株式投資に関しては早い人は20代のうちから、もっと言えば大学生のうちから株取引を始める人もいるようです。

現在20代で会社員をしている人は収入が低くこれからも大幅に年収が上がる見込みがない人も多いと思います。

しかし将来の出費を考えるととてもじゃないけど会社員の収入だけでは賄うことが出来ない。

と考えた人達はみんな若いうちに少額から少しずつ投資を始めています。

本ページでは若い世代でも投資すべき具体的な理由を3つ解説します。




その1 給料だけではどう考えてもキツイ

がーん2

良い大学出て一流企業やキャリア(国家1種公務員)、外資系企業に就職している人なら別ですが、それ以外普通の会社で働く普通の人達は正直今の日本では貧しい分類にあると言わざるを得ません。

サラリーマン男性の平均年収は514万となっていますが、実際この数字より収入がある人は少ないと思います。

というのも平均値は対象の全体の数字を足して均等に割った数値なので平均値を大きく上げる層が10%いるだけで数値を大きく変動させてしまいます。

例えば平均年収500万円の内訳の実態は、「年収400万円が8人、年収900万円が2人」だったりするわけです。実際、世の中には年収200万にの人もいれば2000万以上の人もいるわけですから。

中央値が実態に近い数値である

表

平均年収が500万もあればそれなりに普通の生活が出来るので、普通に平均的な会社員生活を送れば年収500万くらい貰えて普通の生活を手に入れることが出来ると思っている人は少なくりません。特に大学生なんかはみんなそう思っています。

しかし所得には大きな格差があるという実態を考慮すれば平均的なサラリーマン男性は年収500万円も貰うことは出来ないということが分かります。

その数値を算出したものが年収の中央値です。

中央値というのは、その比較対象を順番に並べて、ちょうど真ん中にあたる数字を抜き出す方法です。

年収0円の人から億単位の人を並べてその真ん中に位置する数字が中央値です。

少し古い記事ですがWEB金融新聞の調査によると、サラリーマン男性の年収の中央値は456万円とされています。

年2回ボーナスの出る会社なら「月30万×12ヵ月+45万のボーナス2回」で450万になります。

かなりリアルな数字ですね。

年収は総支給で算出されるのでここから社会保険と所得税が引かれます、月の手取りは25万くらいといったところでしょうか。

30前後の会社員はこのくらいの収入かやや低いくらいが一般的かと思います。これよりずっと少ない人、多い人ももちろんいると思います。

ただ、中央値456万を見て、「自分の勤める会社が平均的に見て異常に給料が安いわけじゃなかったんだ」と思った人は多いと思います。

月の手取り25万、ローンでマイホーム買って奥さんと子ども食べさせるってどう考えてもキツイですよね。

その2 仕事はいつなくなるかわからない

お金紙に

2015年の1年で倒産した企業の数はどれくらいだと思いますか?

東京商工リサーチの調査によると2015年(平成27年)に倒産した企業の数は実に8,812件に昇ってます。ちなみに前年は9,731件と更に多い。

毎年これだけの数の企業が倒産しているわけですからいつ自分の身に振り掛かってもおかしくありません。

実際私も取引先の企業が倒産したというケースは少なくありませんし、私自身事業縮小で解雇されたこともあります。

私達は子どもの頃から終身雇用が基本とされる働き方を教育されてきたので実感が湧かないという人も多いですが、現実問題終身雇用なんてあってないようなもんです。

20代、30代ならたとえ仕事がなくなっても再就職のチャンスはいくらでもあると思います。

しかしこれが40代、50代になってくると再就職は絶望的です。

最近はバイトのおばちゃんに交って昼間のコンビニで働く中高年男性が増えてきたように思います。

彼らは本業の合間にバイトをしているわけではありません。本当に仕事がないから仕方なくコンビニで働いているわけです。

平日にハローワークに行ってみればどれだけ中高年男性が仕事にあぶれているかわかります。

「自分の会社は大丈夫」

って思う人も多いですが、自分が勤める会社が将来有望かどうかなんて簡単に予測することはできません。それが出来るならみんな株で儲けていますよね。

ある日突然仕事がなくなった時、月数万でも副収入があるのと全くないとでは金銭面だけでな精神的な余裕も大きく変わってきます。

その3 そもそも銀行に預けるのはもったいない

管理会社

これが一番の理由です。

投資は難しそう。

ハードルが高そう。

と思う人も多いかもしれませんが、だからと言って銀行に預けるのはもったいないです。

多くの人は銀行は無料でお金を守ってくれる金庫のようなものだと思っていますが、銀行側からすれば銀行にお金を預ける人はタダ同然でお金を貸してくれるありがたい人達です。銀行は国民からタダ同然でお金を借りて、お金を借りたい人、企業に利子を付けてお金を貸して儲けています。

表紙

私達は通常お金を借りようと思ってもタダで貸してくれるのはせいぜい身内か友達くらいしかいません。

銀行から借りる場合も消費者金融からお金を借りる場合もカード会社からお金を借りる場合も必ず利子を払わなければいけません。

つまり人からお金を借りるには支出が発生し、逆に人にお金、資産を貸すと収益に繋がるのが世の中の鉄則です。金融とは金を融通させるビジネスのこと。

株式投資、不動産投資は資産を人、または企業に貸すビジネスです。人、企業にお金を貸して収益を得ます。

そう考えると資産を少しでも持っているなら銀行にタダ同然で貸すよりも株や不動産という形で人や企業に資産を貸した方が良いと思いませんか?

投資はリスクが生じる

壊れた幻想

ただ、人に資産を貸すと利子はおろか、元金も返ってこない恐れがあります。これがいわゆる投資のリスクです。

投資のリスクの大きさ、形にはそれぞれありますが、投資をすると必ずリスクが付きまといます。

よく習い事や学習、自己啓発などにお金を掛けることを「自己投資」と言ったりしますが、この自己投資でさえリスクは付きまといます。高いお金払って勉強しようとして途中で辞めてしまったり、学んだ時間を失ったり・・・

企業が設備投資をする場合も従業員に投資する場合もその見返りが必ず返って来るとは限りません。新人に高い研修費を払って教育してもすぐ辞められてしまうリスクがあるわけです。

しかしそれらのリスクを考慮した上でも投資をすることで利益を出すことが可能です。何故なら人や企業に資産を貸すと収益が見込めるからです。

まとめ

雪だるま2

 

会社員の年収は1990年代半ばをピークに年々減少しています。

しかし一方で健康保険や厚生年金の掛け金、税金は増加の一途を辿り、私達の生活はどんどん厳しくなっていっています。

もちろんその分物価も下がり、モノが安く手に入るようになったという良い面もありますが、一億総中流と言われた一昔では当たり前だった庭付きマイホームに住める人はごく限られた層だけになるでしょう。

更にこれまで述べた通り、会社の収入だけに頼るのは逆にリスクが高いと考えます。

それでも多くの人は「もっと資産に余裕が出来たら」と考えて投資をしようとしません。

そして余裕が出来たら旅行に行ったり車を買ったりして結局投資はしないんですよね。

投資はお金があったらするものではなく、お金が必要だからするんです

不動産投資だとそれなりに初期費用が掛かりますが、株式投資なら数千円から始めることも出来るのでまずは小さいところから始めてみましょう。

投資信託なら数千円から分散投資が可能です。

リスクも小さいので初心者にお勧めです。

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