投資信託で安定的に資産を増やしたいと考えるならば、「安定成長をしているインデックスファンド」へ投資するのが最も良い選択であると言えるでしょう。
特に投資初心者はインデックスファンドを購入して長期保有すべき多くの有名投資家、専門家は口を揃えて言います。
ただ一口にインデックスファンドと言っても様々で、日本のTOPIXや日経平均株価に連動するインデックスファンドを購入し、長期保有しても資産が増える可能性は低いです。
なので冒頭で言った通り、「安定成長をしているインデックスファンド」、日本以外の先進国へ投資することが重要です。
参考記事:初心者はインデックスファンドを購入するべきだと言われるのは何故か
しかし日本以外の先進国へ投資するインデックスファンドと言っても様々です。特にこれから初めて投資信託の購入を検討しているという人はどれを選べば良いかわからないと思います。
なので本ページでは安定成長が期待できる先進国へ投資を行うインデックスファンドで優良であると思われるファンドを4つ紹介します。
おすすめファンドの選出基準
ただ単にオススメのファンドを並べても信憑性の欠片もないので選出基準を解説します。先におすすめを見たい場合は読み飛ばしてもOKですが理解を深めるために読んでおくことをお勧めします。
選出基準は以下の5つの条件を満たすものです。
- 原則分配金なし(分配金再投資型)であること
- 基準価額が安定的に上昇傾向にあること
- 純資産総額が安定的に上昇傾向にあること
- 信託報酬が同カテゴリ内で平均値を下回っていること
- 設定から5年以上経過していること
これらの条件に該当するファンドを5つ選出します。
分配金は原則なし、あっても年一回で少額のものとします。何度も説明していることですが毎月分配型は論外です。
参考記事:高利回りの毎月分配金支払いの投資信託を買ってはいけない理由
基準価額、純資産が安定的に伸びていることも絶対的な条件の一つです。
稀に基準価額が下がっている、安くなっているから「買いだ」という人もいるようですがこれは完全に誤りです。基準価額が下がっていることにメリットはありません。逆に2万、3万と高額になっていることも問題となりません。
参考記事:基準価額が下がっている投資信託を買ってはいけない理由
信託報酬とは投資信託を保有していると必ず発生する手数料(ランニングコスト)です。同じカテゴリのインデックスファンドであれば信託報酬は安いものを選んで間違いはありません。
ちなみに先進国中心に投資するインデックスファンドの信託報酬は約0.5%~1.08%程度となっています。
参考記事:投資信託の手数料、信託報酬は安いものを選んで間違いなし
最後に設定から最低5年経過しているものを選出しました。運用期間が短いものは過去の実績も少なく安定的であるのか、不安定なのか判断の付けようがないので今回5年以上運用されているものを選出しています。
もちろん償還日が設定されていない無期限の物を選んでいます。
先進国投資のおすすめインデックスファンド5選
ここからは現在誰でも購入が可能で償還日が無期限となっている先進国投資のおすすめインデックスファンドを5つ紹介します。
ちなみに先進国というのは日本を除く先進国(米国、欧州が中心)です。
野村 外国株式インデックスファンド
野村アセットマネジメントが運用するインデックスファンド。
ベンチマークとしているインデックスは多くの先進国インデックスで採用されているMSCIコクサイです。
※MSCIコクサイの詳細は初心者はインデックスファンドを購入するべきだと言われるのは何故かの「海外市場は成長している」項目をご一読ください。
野村 外国株式インデックスファンドは同ジャンルの中では運用期間が10年以上と比較的長く信頼出来る投資信託です。
リーマンショックの影響もあり、過去10年間リターン(年率)は6.99%とやや高く、5年の年率は12.55%、3年の年率は4.80%となっています。
10年前に100万円購入して保有している人は約169万、5年前に購入して保有している人は約160万円になっている計算です。
比較的安定的と言われる先進国でもやはり株価は荒れることも多いため、投資タイミングによって大きく変わってくる可能性もあります。
※下画像は「野村 外国株式インデックスファンド」がベンチマークとしているMSCIコクサイ(青線)の値動きのグラフ
「野村 外国株式インデックスファンド」の信託報酬は0.64%。最安値ではありませんがかなり安価な分類に入り、何より長期的に運用されているので最もおすすめ出来るファンドでると考えます。
SMT グローバル株式インデックス
三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用するインデックスファンドです。
ベンチマークとしているインデックスはMSCIコクサイ(配当込み、円ベース)です。日本を除く先進国を対象としたインデックスはMSCIコクサイをベンチマークとしているものがほとんどです。
運用期間は約10年で過去5年間のリターン(年率)は12.27%、3年間は4.58%となっています。
「SMT グローバル株式インデックス」の信託報酬は0.54%と同カテゴリ内では最も安い分類に入ります。
同ジャンルで同じインデックスファンドを比較すると信託報酬の差がリターンの差となってくるのでやはり信託報酬が安いものに越したことはないでしょう。
外国株式インデックスe
三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用するインデックスファンド。
ベンチマークとしているインデックスはMSCIコクサイ(円ベース)です。
上記「SMT グローバル株式インデックス」とかなり似たファンドとなっています。信託報酬も0.54%で同じ最低水準です。
リターンもほぼ似通っていますが5年間のリターン(年率)は12.29% 、3年間は4.57%とこちらの方が微妙に優秀です。誤差レベルですが。
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスF
三井住友アセットマネジメントが運用するインデックスファンド。
このファンドはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(日本を除く世界各国が対象)をベンチマークとするファンドです。
なので先進国だけでなく新興国も含まれています。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの20年間の推移は下グラフのようになっています。
日本を除く全世界が経済発展をすればこのファンドの価格は上昇します。世界経済は波はあるものの長期的に見ればやはり伸び調子で、2010年と比較すると実に4倍にも膨れ上がっています。
「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスF」は上記インデックスに連動するファンドで、信託報酬が0.27%と非常に安いことがおすすめポイントです。
運用期間は約5年で過去5年間のリターン(年率)は11.37%、3年間で4.08%です。
「三井住友・DC全海外株式インデックスF」は信託報酬の安さが魅力ですが、新興国も対象としているため、上記3ファンドと比べてリスクはやや高くなるでしょう。
ただやはり前世界という規模で見れば全体的に成長傾向にあるのは間違いないため、長期投資で損失が出るリスクは極めて少ないと考えます。
まとめ どれを買う?
上記4つのインデックスは正直どれもオススメです。
が、どれか一つあれば良いです、むしろ特に最後に紹介した「三井住友・DC全海外株式インデックスF」以外はどれもほぼ同じようなものなのでどれか一つを購入すれば問題ありません。
選び方としては運用期間が長く安心できるものが良いと考えるなら「野村 外国株式インデックスファンド」、極力信託報酬は安いものが良いと考えるなら「SMT グローバル株式インデックス」または「外国株式インデックスe」、リスクよりも運用コストを重視するなら「三井住友・DC全海外株式インデックスF」を検討すると良いでしょう。
外国株を直接取引するのはややハードルが高くコストも掛かります。
特に投資初心者はこういった個人で取引するのが難しい金融商品への投資は投資信託がおすすめです。
投資信託への長期投資は安定的に資産を増やすことに適しているので検討してみてください。
上記ファンドはいずれも大手ネット証券会社、SBI証券や楽天証券から購入することが出来ます。
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